書評:「入社1年目の教科書」 | 京都プランナー日記

書評:「入社1年目の教科書」



私自身は社会人になって11年目となりますが、この本に書いてあることは中堅層以上のマネージャーこそが実践できていなければならない内容だと感じました。

「初心に帰る」という言葉がありますが、まさにマネージャー層以上になるとそのことが実践できなくなります。中小企業の経営層などはまさにそのタイプです。敢えて自戒を込めてもっと言えば、誰も鈴をつけに行く人がいなくなり、偏狭な価値観や行動規範でしか事業判断をできなくなってしまいます。


部下の愚痴をこぼしたり他責をする前に、まず自らの行動を見直すことが大切です。部下はマネージャー以上には育ちません。

この書籍に書いてあることは一見当たり前ですが、根底にあるコンセプトは、「人として周囲からどのように評価されるか」ということです。人間としての行動規範が問われているのです。マネージャー層が顧客や部下に求められているのもまさにそこではないでしょうか。

成果主義や日々の売上はもちろん大切なのですが、最終的な行動規範や初心を見直すためにもぜひ手に取っていただきたいと思います。あくまで自戒を込めて。