京都プランナー日記 -6ページ目

「人間関係における自業自得」。

時にどうしようもない疲弊感に襲われることがある。

そのような時、原因は大体仕事そのものではなく、仕事に関わるヒトの問題においてである。

私の場合はおそらく回避しようと思えばできるような問題であり、その意味では一般的な「人間関係の悩み」というよりは、「人間関係における自業自得」ということになるだろう。

どうしようもない疲弊は、何年経っても学習することなく自業自得を繰り返す自分に対する無力感と言っても差支えはないと思われる。

伝わるはずのない考えを、伝わるはずのない言葉に置き換え、そのような言葉を特に望んでもいない相手に喋る。望んでいないことなどわかりつつも、何かの足しにでもなればと伝えてみる。
報われる事などはもとより望んでいないが、その行為がどこかに行き着いたことは限りなく少ない。理解しつつもそのような行動をとり、伝わらないことを後悔するのだから、自業自得以外の何物でもない。

それでも、おそらく私はこれからもこの行為を繰り返すだろう。メッセージを変え、伝え方を変え、かえって理解しにくくなったとしても、考えを伝えようとしていくのだろう。

どこにも行き着かない後悔も、どうしようもない疲弊も、おそらく私の人生には不可欠なものだからだ。あくまで非常に個人的な意味において。

9月動静

・連休が多かったため、平日は慌しく。個人的な依頼作業も多少あり、プライベートもそこそこ慌しく過ごす。

・9月から戦友が無事(?)独立。日々エネルギッシュに活動している姿をFBで見ているが、これからは以前から考えていたように個の緩いつながりこそが大きなビジネスを展開できる時代になるのかもしれない。ただ、私個人としては、中小企業だからこそできるマネジメントが生み出す、組織の力の将来性にも期待をしたい。

・休日は子供と一緒に(子供より早く)寝るため、やはり基本的には朝型生活が良いようだ。引き続きより良い習慣模索中。

・連休後半は義父・義母・義弟家族と長島スパーランドへ。全く事前調査をしていなかったため、到着するまで温泉の一種だと思っていたが遊園地。
アンパン1個300円、ビスケット5枚1,000円など、アンパンマンミュージアムのプレミアム過ぎる価格設定に驚愕するが、子供達の笑顔をたくさん見ることができたのは良かった。

・9月はあまり本を読む時間がとれず。
『雄気堂々 (上・下)』
近代日本最大の経済人、渋沢栄一の物語。伴侶との結婚ではじまり、伴侶との別れで終わる辺りが城山三郎らしい。主人公、伴侶、戦友、ライバル。彼の人間心理描写の幅広さが物語をより深くし、経済小説らしい具体的な描写が渋沢栄一の経済人としての考え・行動を際立たせている。
明治維新のようなトライ&エラーは今でも可能な筈であり、まだまだ自分自身も挑戦できることが多いと感じる。

『ご機嫌な職場』
「明るい職場はあった方が良い」ではなく、「明るい職場でなければならない」というテーマのもと、コミュニティの観点から現在の組織が根本的に抱える課題とその解決策を探る。統一解ではないが、参考になる箇所は多数。

『ゴーマニズム宣言SPECIAL 国防論』
震災を契機に強く意識することとなった「国防」。
「国を守る」という最低限のミッションは「これまでと同じ」では実現することはできない。これまでが幸せ過ぎたと考えるべきだろう。
どんなに理想を唱えようと、現実として人間の歴史は戦争の歴史でもあるからだ。

「プールに入ったことのない子供に、上手な泳ぎ方をレクチャーする」

本日某大学のキャリアセンターの方と話をしていたら、このような例えが出た。

就職をしたことがない学生に、社会とは何かを教えることの難しさ。

学生のアルバイトでもそこそこの経験はできるが、なかなか責任という荷物を負うことはない。
それは十字架にもなり、翼にもなるものだ。

また、学生の段階でその荷物が背負い切れるかといえば、耐えることは難しいだろう。
インターンやアルバイトに過酷な労働を強いて問題になるケースは、特に2000年代は身近に散見された。今はまだましな方かもしれない。

今の教育に最も必要なのは「想像力」と「外に興味を持つ力」かもしれない。
携帯の画面にばかり興味を持ってもそれは内向きの興味にしかならない、と思う私は考え方が古いのだろうか。

琵琶湖博物館 - 侮れない博物館

自動車を入手してから郊外へ出ることが多くなり、昨日は滋賀県草津市の琵琶湖博物館へ。

自宅はからは車で約1時間。軽い気持ちで行ったのだが、意外に(?)素晴らしい施設で、家族連れと淡水魚好きにはたまらない場所であった。

京都プランナー日記-琵琶湖博物館


「湖と人間」をテーマに、琵琶湖の歴史や人・産業との関わりを見ることができるのだが、特に充実しているのが淡水魚を中心とした1Fの水族フロア。琵琶湖の淡水魚が綺麗な水槽に入って展示されているのだが、通常水族館であるような味気ない水槽ではなく、水草や岩などが実際の環境に近い形でレイアウトされており、生態系の中で鑑賞しているような気分を味わうことができる。
(この「生態系の中で」というリアルさの追求はこの博物館の重要なテーマであるようだった。)

$京都プランナー日記-琵琶湖博物館

京都プランナー日記-琵琶湖博物館

京都プランナー日記-ビワコオオナマズ


この淡水魚コーナーだけでも希少種のタナゴや絶滅危惧種、ビワコオオナマズなどマニアックな魚を楽しむことができるのだが、圧巻は「世界の湖」コーナーである。中国の長江、東南アジア、アメリカ、アフリカの湖に生息している魚を見ることができ、その違いに驚嘆すること請け合いである。

古代魚のコーナーでは巨大チョウザメの群れを見ることができたりもする。

かように淡水魚ファンにはたまらない内容の水族フロアだが、残念ながら淡水魚はカラーバリエーションという意味では変化に乏しいため、2歳の娘は途中から嫌気がさしていたようである。

ただし、そんな娘用にも体験用のディスカバリールームがあり、旧来の日本邸宅の台所を再現したものやザリガニの魚捕獲を体現したものなど、飽きさせない工夫がなされている。


正直に言ってそこまでの期待はしていなかったのだが、郊外型であることもあり、ある意味都市化された場所では考えられない程充実した設備。この博物館で琵琶湖ファンになる人は多いのではないだろうか。

1Fに夢中になりすぎて2Fの展示鑑賞がおろそかになったため、次回は子供の淡水魚対策を入念に準備し、より良く楽しみたいものである。

ソーシャルメディアにおける人間関係構築とHTML5

ここ数ヶ月特に一般のソーシャルメディアの普及・活用が進み、当社も仕事柄利用する機会が増えている。実際に対応案件が増加しており、ある種市場拡大の恩恵にあずかっている面がある。

ただし、この点に関して、仕事への活用はまた別に考えるとして、個人間のコミュニケーション構築と言う点では一定の距離を置いて考えねばならないと感じている。断ること・無視することが簡易なメディアにおいて、緊密な人間関係を作ることは難しい。人間関係とは意見の食い違いや論争を含めて、はじめて深化の過程をたどるものだからだ。
特にFBを活用しているいわゆるスマートなビジネス層などはこれまでそのように人間関係を築いてきたはずだ。

仕組みは深化しても、人間そのものはなかなか変化しない。
その点で仕組みに依存しすぎるビジネス展開やコミュニケーション志向にはある種の危険を覚えざるをえない。場所を移動するごとに携帯を取り出し触り出す方々に、果たして本当にその場所の空気の匂いや空の色、人の表情が味わえているのだろうか。自らの言葉や表現に酔っているだけではないのだろうか。


と、ソーシャルメディアが構築する人間関係の盲信については一定の距離感を禁じえない私だが、反面ここ数ヶ月非常に注目している技術がHTML5である。PCにおいては対応環境がまだ多くないのが実情ではあるが、スマートフォン対応ブラウザの多くで実装可能であり、業界の立場から言えばコモディティ化が進む現状を打破できる可能性が高い仕様である点も魅力である。

何よりも、技術の「越境」という点において大きな可能性があるのが良い。

既存のHTML4.01+CSS2においても、コモディティ化が進んでいるとはいえ、いわゆるジェネレータで生成されるコードと、プロが作成するコードは厳然として異なる。
残念ながらそれはジェネレータで満足する方々には見えず、そういった方が増えつつあるのが現状。

であれば、既存の品質を維持しつつ、現状に即して新しい価値を提供していく必要がある。その際、ブレークスルーで肝要なのは「越境」である。既存では実現できなかったことが、わかりやすく実現できる。このわかりやすさはそのまま顧客への提案価値にあり、開発側からいえばモチベーションにもつながる。以前のFuture Splash(Flash)がそうであったように。


HTML5は顧客への付加価値提案という意味でもわかりやすい仕様であり、オープンであることも功を奏し、今後のメジャーになっていくだろう。私自身は残念ながら(?)技術者ではなく一介のプランナーではあるが、個人的にも技術面で押さえておきたい技術である。


1日でマスターできるHTML5まとめ。 - NAVER まとめ 1日でマスターできるHTML5まとめ。 - NAVER まとめ

1日で簡単にマスターできるCSS3まとめ。 - NAVER まとめ 1日で簡単にマスターできるCSS3まとめ。 - NAVER まとめ

スマフォサイトでよく見るパーツのコードサンプル集 | 07design.blog スマフォサイトでよく見るパーツのコードサンプル集 | 07design.blog

「自動車購入」。

長年避け続けてきたが、様々な事情によりついに自動車を購入。

元来自動車には全くといって言いほど興味がないし、移動手段で最も優れているのは、緊急時も含めて自転車だと考えている。

自動車は自己顕示欲の表現としてしか意味はないし、何よりも私自身が運転には全く向いていない性質のため、我が家が自動車を買うなど、まさに対岸の火事だと考えていた。

京都プランナー日記-シエンタ


そんな我が家が購入に至った主な理由は以下の通り。

1.子供が二人になり、移動が著しく不便になった。自転車やバスなどでの移動が難しい。

2.私の不注意で長女が自転車から転落。その際にタクシーがなかなか捕まらず、緊急時における課題が露見。

3.私の長時間労働による妻のストレス(怒り)。


実際に購入してみると、自動車購入に関わる出費は尋常ではない。とある目的で貯蓄していた私の埋蔵金は著しく減少し、さらに駐車場代、ガソリン代、車検代を合わせるとかるく昇給するくらいのコストは出ていってしまう。今回購入したのは新型シエンタで燃費は悪くないようだが、試算をするとなかなかのコストになる。


それらのコストを補ってあまりあるくらいの費用対効果=「体験と妻のストレス軽減」を、ぜひこのシエンタには期待したい。



「白熱教室」。

当社の事業として、新たに6月より職業訓練事業が始まっている。この授業さえ受ければネットショップオーナーになれる、というカリキュラムを組み、ネットショップの基本からシステム設定、販促対策までを座学・実技で学ぶという内容だ。

教育事業に関しては当社は完全に素人。ノウハウと言えば業務における実践経験のみ、逆に言えばそれだけを強みに参入し、非常に大きな苦労を味わっているのだが、逆に得るものも非常に多い事業だと感じている。

今回生徒の数は少ないが、その分思いや当社の強みをより明確に伝達できるメリットがある。また、私を含めた社内のスタッフもオーディエンスを意識し、教えるとはどういうことなのかを理解することができる。
この経験を次以降にかなり明確に活きるのではないかと思う。

何事も初回からおおきなメリットを狙うのではなく、継続・改善を繰り返していくことが重要だ。そして、その期間は1年~2年は必要だろう。逆に考えると、2年後に利益を得られていないことは続けていくべきではない。

「完全休日無し」。

最近少々慌ただしくしている。京都は7月から1ヶ月間祇園祭りが始まっている。
仕事も祇園祭りになりそうな予感。

ひとつひとつしっかりと仕事を積み上げていきつつ、大局的な視点を怠らないよう、十分に気を付けなければならない。自らの仕事の幅が広いことは大変に幸せなことではあるが、そのこと自体が会社の成長を阻害しているのであれば、改善の方策を考える必要があるだろう。未来のために。

「成果は6ヶ月前の自分、ミスは現在の自分」。

ここ数日で自分自身によるミスが非常に多いと感じる。
これは一重に私の意識不足によるものが大きく、反省する次第である。

成果は最低6ヶ月の時間をかけなければ出てこないが、ミスは気を抜けば多く出てくる。
特に様々な新しい取り組みをする際に、現在の取り組みから綻びが出てくる傾向には注意しなければならない。
例え過去のことに起因するミスだとしても、今のタイミングで顕在化するには当然理由がある。
また、このようなミスや問題は継続して顕在化する可能性が高い。
一度崩れた意識バランスを再構築するには、現実的に相応の時間が必要だからだ。
(本来であれば一日で改善されると考えたいが)

とはいえ停滞の言葉はないため、忍耐をしつつ、顧客への影響を最小限にしつつ諸事を進めて行きたい。

「Amazonのレビューを再開」。

様々なことがあり過ぎて放置状態だったAmazonのレビューを再開してみることにした。

約6ヵ月間放置してしまったため、レビューの順位は旧ランキングで2,000位台、新ランキングで4,000位台とかなりの下落を見せているが、読了した本のアウトプットを気軽にしていきたい。
ただし、目標設定は重要なので再び1000位以内でも目指してみる。

<最近読了本>

『新日本人に訊け!』

『ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection)』

『輝く夜 (講談社文庫)』



<読書中>
『U理論――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術』

『「古代日本」誕生の謎―大和朝廷から統一国家へ (PHP文庫)』


『なぜ社員はやる気をなくしているのか(日経ビジネス人文庫)』

『モオツァルト・無常という事 (新潮文庫)』 ※再読

読書中のものは新幹線機中が多いため、文庫本が多くなる。

『U理論』はここ数カ月時間のある時に読んでおり、内容的には一番エキサイティングではあるが難解さも飛びぬけている。こういった類の本は、同じく読んでいる人がいると理解が深まるのだが、なかなかそうもいかないのでしばらくは孤独な格闘を続けていこうと思う。